2冠馬Cクローム、ベルモントS回避の可能性も 米
(CNN) カリフォルニアクロームは米競馬の3歳3冠レースの最初の2レースで、ネーザルストリップ(競争馬の鼻腔の上に貼って呼吸を楽にするテープ)を使用して勝利を収めてきた。しかし、3冠最後のレース、ベルモント・ステークスにはネーザルストリップなしで臨まなければならない可能性がでてきた。
同馬を管理するアート・シャーマン調教師(77)は、ネーザルストリップの使用が認められない場合はベルモント・ステークスへの出場を辞退する可能性もあると語った。
ベルモント・ステークスが開催されるニューヨーク州では、規則でネーザルストリップの使用が禁止されている。この件について問われたシャーマン氏は「カリフォルニアクロームはネーザルストリップを装着して6連勝した。ネーザルストリップの使用を禁止する理由が分からないが、出場する場合は対応せざるを得ないだろう」と語った。
2012年にアイルハヴアナザーが同じく3冠レースのうち最初の2冠を制したが、複数のメディアによると、同馬のオーナーたちもニューヨークでのネーザルストリップの使用禁止を告げられたという。結局アイルハヴアナザーは脚に炎症を起こしてベルモント・ステークスを回避し、そのまま引退した。
カリフォルニアクロームは、ケンタッキーダービーに続き、17日に米メリーランド州ボルティモアで行われた第139回プリークネス・ステークスも制した。ベルモント・ステークスに勝てば、1978年のアファームド以来の3冠達成となる。