22年W杯カタール大会招致に買収疑惑、投票やり直しも
(CNN) 2022年に開かれるサッカー・ワールドカップ(W杯)のカタール招致を巡り、国際サッカー連盟(FIFA)の理事だった人物が最終選考の過程で買収を行っていた疑いが浮上した。
FIFA倫理委員会も18年と22年の大会の招致活動について調査に乗り出し、調査団が2日にオマーンでカタールの関係者から事情を聴いている。
英紙サンデー・タイムズは1日、カタールの関係者が22年のW杯を招致するために500万ドル以上を費やしたと報じた。同紙によれば、FIFAの理事だったモハメド・ハマム氏が投票を前に、カリブやアフリカ、太平洋諸国などの理事に対して密かに金銭を払っていたとされる。
カタールは夏場の気温が極端に高くなる危険が指摘されていたにもかかわらず、日本や米国を抑えてW杯開催地に選ばれた。
この問題を巡りFIFAのジム・ボイス副会長は、22年大会の開催地を選ぶ投票のやり直しを支持すると表明している。
ハマム氏は「真実はおのずと明らかになるだろう」と述べ、それ以上のコメントは避けた。
カタールの招致委員会は、不正行為は一切行っておらず、金銭の授受についても何も知らないと述べ、「モハメド・ハマム氏は公式にも非公式にも、22年カタール大会招致委員会には関与していない」と強調した。