W杯決勝の観戦券、懐豊かなら「数十万円」から入手可能
ニューヨーク(CNNMoney) ブラジルで開催中のサッカーのワールドカップ(W杯)で、複数のチケット売買企業は10日までに、アルゼンチン対ドイツの決勝戦の観戦券は5000~2万米ドル(約51万~200万円)の価格で入手可能となっていると報告した。
国際サッカー連盟(FIFA)は、リオデジャネイロのマラカナン競技場で13日に実施される決勝戦のチケットは全て売り切れたとの姿勢を堅持している。チケット売買企業が手掛けているのは保有者が売り出すなどした観戦券となっている。
ネット競売大手イーベイによると、これらチケットには9日の時点で、3000~1万2000ドルの値段が付いていた。数百件の申し込みを集めるチケットもあり、決勝が近づくにつれさらに高値を呼ぶとも推測している。
チケット売買業者「Ticketbis」が売り出しているチケットの最高価格は6000ドル。同じ業者「viagogo」は今月初め、5000~2万ドルで売り出していた。
決勝戦チケットの公式価格は、席の位置によって異なるが、440~990ドルの範囲となっている。FIFAは、チケットの需要数は同競技場の定員の10倍に達すると報告したことがある。マラカナンは最多で7万5000人の収容が可能。
ブラジルでは「闇市場」で得た、割高なチケットの利用は違法。公式価格以上のチケット販売は刑事罰の対象ともなっている。
このため、これらのチケットや偽造の観戦券を持って決勝戦に出掛けるのには注意が必要だ。FIFAは非公式ルートで入手したチケットの保持者はスタジアム入り口で拒否されると警告している。