マンUのスポンサー戦略、地域提携が成功の鍵
(CNN) 昨シーズンの低迷から巻き返しを図るサッカーのイングランド・プレミアリーグの名門チーム、マンチェスター・ユナイテッド(マンU)。今シーズンは開幕戦を落とすなどピッチ内では依然として厳しい戦いを強いられているが、その画期的なスポンサー戦略においては他チームの追随を許さない。
世界中の国や地域ごとにそれぞれ「地域スポンサー」契約を結んでいるのが特徴で、2013~14年シーズンには、「地域スポンサー」がらみの38の契約を通じて4260万ドル(現在のレートで約46億円)の収入を生み出した。
このようなマンUの地域提携戦略が始まったのは2008年。蒸留酒大手英ディアジオ傘下のウオツカブランド「スミノフ」との間に、アジア太平洋地域におけるスポンサー契約を結んだのが端緒だ。
以後、マレーシアの通信大手テレコム・マレーシア(TM)や、サウジアラビアの携帯通信大手サウジ・テレコム(STC)など、地域スポンサーの数は増え続けている。
スポーツ市場調査会社レピュコムによると、13~14年シーズン、マンUの地域スポンサー関連の収入は、2位のバルセロナ(スペイン)の4.5倍以上だった。