マンUのスポンサー戦略、地域提携が成功の鍵
莫大(ばくだい)なテレビ放映権料と比べれば、地域スポンサーは収入源としてはまだまだ微々たるものだが、マンU以外のチームも続々と地域提携に乗り出している。
バルセロナは、メキシコのビール「テカテ」を同国内の公式ビールに指定。プレミアリーグでは、マンUの宿敵であるリバプールも、オンラインカジノ大手「ComeOn!」をスカンジナビア地域の公式サッカーくじパートナーとしている。
もともと世界的に人気があったマンUだが、海外での本格的な提携戦略を視野に入れ始めたのは、2005年に米国人実業家のマルコム・グレーザー氏とその一家がクラブを買収し、大企業ブランドとの連携に乗り出してからのことだ。
当時、サッカークラブの主要スポンサーにとって、ユニホームに企業名を入れて宣伝するのが主な収入源だった。
これは現在でも変わらず、マンUのユニホームには今シーズンから7年間、米自動車大手ゼネラル・モーターズ(GM)の主力ブランド「シボレー」のロゴが入る。GM側が支払う額は、1シーズンあたり8000万ドルになる見込みだ。