ブラッター会長が再選、「経験豊かなリーダー必要」 FIFA
FIFAでは、加盟209カ国が国の規模にかかわらず同等の投票権を持っており、アフリカ、アジア、中南米などの諸国がブラッター氏支持に回った。FIFAはこれまで加盟国に対し多額の分配金を約束していることから、こうした資金援助を巡る思惑があったとみられる。
同氏は投票に集まった関係者に対し、「FIFA会長として全てに対して私が責任を負うことを受け入れるつもりだ。だが、この責任は皆さんとも共有したい」「我々がサッカー界の全員を管理するのは不可能だ」と述べた。
また、サッカー界はこれまでになく「経験豊かで強いリーダーを必要としている」と主張。抜本的な改革についての確約は避け、「革命」ではなく「進化」が必要だとも述べた。
当初、ブラッター氏の5選は半ば既定路線とされていた。だが、米司法省が27日、FIFAの幹部らについて、収賄などで起訴を発表したことで状況は一変。スイス当局も同日、2018年と22年のW杯開催地選定を巡るプロセスに対し捜査を行う意向を発表したことから、対抗馬のアリ王子にも会長選勝利のチャンスが急浮上していた。