メディア王マードック氏、フォックスCEO退任へ 後継は次男
ルパート氏の広報は「後継問題は、次の定期取締役会の議題になっている」と述べたものの、それ以上のコメントは控えた。
ルパート氏はオーストラリア生まれで、1950年代から新聞社の買収を手がけてきた。同氏の経営するニューズ・コープは80年代までに英タイムズ紙や出版大手ハーパーコリンズなどを傘下に収めた。
ルパート氏は長年にわたり、息子たちへの権限移譲に向けて布石を打ってきた。
だが2011年、傘下の英紙が電話盗聴スキャンダルを起こす。その後、ニューズ・コープは出版事業を行う同名の会社と娯楽部門を柱とする21世紀フォックスとに分かれ、ジェームズ氏は21世紀フォックスの共同COOを務めてきた。