国立劇場が「PPAP」の邦楽版、動画に反響
(CNN) 世界中に旋風を巻き起こした「パイナッポーペン」が、伝統芸能版になって帰ってきた――。歌舞伎や文楽などで知られる国立劇場が、「PPAP(ペンパイナッポーアッポーペン)」のパロディーに挑戦して話題を呼んでいる。
日本のシンガーソングライター「ピコ太郎」が歌って踊る「PPAP」に対して、国立劇場版は「PNSP(ペンヌリサンポーサンポーペン)」。ペンの代わりに筆を使い、りんごとパイナップルの代わりに神道の儀式で供え物の台にする「三方」と、うるしを塗った「塗り三方」が登場する。
歌うのは江戸時代から続く長唄の家元の系譜を継ぐ三代目杵屋佐喜。正装した名手たちの演奏に合わせ、国立劇場のマスコット「くろごちゃん」が筆や三方を持って踊る。
動画は初春歌舞伎公演の宣伝の一環として制作された。ユーチューブで公開されると、4日間のうちに再生回数が170万回を突破。ツイッターでも大きな話題になっている。
国立劇場の広報担当者は、「どんな反響があるか見当がつかず、10万回くらい視聴されればいいと思っていた」と話す。