ホチキス針のモザイクでマザー・テレサ、ギネスが「最大」認定
(CNN) ギネス・ワールド・レコーズは24日までに、150万個を超えるホチキス針を使ってマザー・テレサの肖像を描いた作品を、ホチキス針によるモザイク画として世界最大のものと認定した。
肖像画を制作したのはアルバニア人のアーティスト、サイミル・ストラティさん。ニュースで取り上げられる難民危機に触発され、マザー・テレサを題材にした作品の制作に取り組んだという。
国営メディアのインタビューに答えたストラティさんは「当初は針金を使って何か作品を作りたいと思っていた。毎日大量に流れ込んでくる難民のニュースを見たのがきっかけだった」と振り返った。
さらに「主要20カ国・地域( G20)の首脳会議で、パンフレットや書類にものすごい数のホチキス針が使われていることに気づいた。けれどもそれらの書類はまだ、この世界に平和やよりよい生活をもたらすには至っていない」と話した。
インドのカルカッタ(現コルカタ)で貧しい人たちを助ける活動に生涯をささげたカトリック修道女のマザー・テレサは昨年9月、ローマ法王フランシスコによってバチカン(ローマ法王庁)で聖人に列せられた。ストラティさんはその後の11月に、モザイク画の制作に取り掛かった。
複数の色のホチキス針で彩られたモザイク画には、笑顔を浮かべるマザー・テレサとともに「平和はほほ笑みとともに始まる」との文言が英語で書かれている。
作品の大きさは10平方メートル。昨年の12月15日に完成し、現在はコソボのプリシュティナにある国立美術館に収蔵されている。
ストラティさんは、コルクやストローを使ったモザイク画でも、それぞれ世界最大とされる作品を制作していることで知られる。後者は地球環境について考える日として提案された「アースデイ」にちなんだ作品で、「地球を救え」の英文メッセージが添えられている。