A・ウォーホルの中国旅行写真、競売に 億超え予想
(CNN) 米ポップアートの巨匠、アンディ・ウォーホルが1980年代に中国や香港を旅行した際のスナップ写真が5月に香港で競売にかけられることが23日までにわかった。関係者は850万香港ドル(約1億2000万円)を超える落札金額になると期待している。
写真は1982年にウォーホルが3日間の日程で旅行したときに撮影されたもの。万里の長城や天安門広場を訪問し、作品の題材にもなった毛沢東の肖像画とも対面した。
当時、西側諸国の中で訪中した人の中で最も著名な一人だったウォーホルだったが、北京の路上ではほとんど認知されなかったようだ。競売元のフィリップスの関係者は「これ以前の写真より、より本当のピュアなウォーホルの人間性を捉えている」と評している。
ウォーホルが香港を訪れたのは、同地でナイトクラブを開店した若手実業家からチャールズ皇太子とダイアナ妃(当時)の肖像画を描いてほしいとのリクエストを受けてのことだった。到着後、この実業家がまだ西欧に広く開かれていなかった北京への旅行も手配していることを知り、驚いたという。
出品される写真は200点を超え、競売が行われる香港のマンダリン・オリエンタルで展示されている。