ハリソン・フォード、管制塔に「馬鹿者」名乗る 誤着陸で
(CNN) 米俳優ハリソン・フォードさん(74)が操縦する小型機がカリフォルニア州南部の空港で誤って誘導路に着陸した問題で、米連邦航空局(FAA)は27日までに、フォードさんと管制塔との通信内容を収録した音声を公開した。
この問題では2月13日、同州オレンジ郡にあるジョン・ウェイン空港で、フォードさんの操縦する単発プロペラ機が、待機中のアメリカン航空の旅客機の真上を飛行して誘導路に着陸した。旅客機には乗客乗員116人が搭乗していた。
フォードさんはこのトラブルについて、滑走路に着陸しようとして、2機のジェット機に気を取られてしまったと説明。管制塔との通信では自分の無線番号を伝えて「誘導路に着陸した馬鹿者です」と名乗った。
管制官が「たいしたことはない」と応じると、フォードさんは「自分にとっては大事です」と答えている。
FAAによると、フォードさんの小型機は同空港の20L滑走路に着陸を許可されていて、パイロットは管制塔との通信で着陸許可を復唱していたという。
フォードさんは代表作の映画「スター・ウォーズ」や「インディ・ジョーンズ」で演じた登場人物さながらに、過去にも何度か航空機を操縦して事故を起こし、2015年にはカリフォルニア州のゴルフコースに不時着して重傷を負った。
航空専門家はこの事故後にCNNの取材に対し、フォードさんは非常に優秀なパイロットで、定期的に訓練を行っていると話していた。