佐藤琢磨、米インディ500で日本人初優勝
(CNN) 米国伝統の自動車レース、インディアナポリス500マイル(インディ500)は28日、米インディアナポリスのインディアナポリス・モータースピードウエーで決勝が行われ、アンドレッティ・オートスポート所属の佐藤琢磨が優勝した。日本人として初めてインディ500を制する快挙を成し遂げた。
200周を争うレースの終盤でトップに立った佐藤は、過去3度の優勝を誇るブラジル人ドライバーのエリオ・カストロネベスとの接戦を制し、1位でフィニッシュした。
レース後、佐藤は「信じられない気持ちだ。チームには感謝してもしきれない。観客もレースを楽しんでくれていたらうれしい」と喜びを語った。
また「残り3周になっても勝てるかどうかわからない状況だったが、とにかくやるしかないと覚悟を決めていた」と振り返った。
2位のカストロネベスはスポーツ専門局のESPNに対し「今日は自分にとって少し厳しいレースだった。琢磨にはおめでとうと言いたい」と優勝した佐藤を祝福。自身の走りについては「本当に厳しく攻めた。アクセルペダルが曲がったと思う。そのくらい激しく追い込んだ」と話した。
一方、F1のマクラーレン・ホンダでドライバーを務め、今回アンドレッティからインディ500に参戦したフェルナンド・アロンソは、残り21周でマシントラブルに見舞われリタイアした。
アロンソはレース後、ESPNの取材に応じ、不運な結果に終わったもののインディ500を走れたことは「自分のキャリアの中で最高の経験の1つ」だったと語った。この日はサーキットに約30万人の観客が詰めかけた。