米プレイボーイ誌創刊者、H・ヘフナー氏死去 91歳
アトランタ(CNNMoney) 米男性誌「プレイボーイ」は27日、同誌の創刊者で実業家のヒュー・ヘフナー氏が死去したと発表した。91歳だった。
死去の場所や死因は伝えられていない。
1953年12月に同誌を創刊。表紙や折り込み写真に女優マリリン・モンローのヌード姿などを掲載し、話題となった。その後、女性のヌード写真を売り物にしつつ、著名な社会運動家や政治家らを含む社会派の会見記事などを織り交ぜた編集内容で人気を得た。1950年代や60年代初期の米国社会に「セックス文化」を刷り込むのに一役買ったともされる。
ヘフナー氏は以前、CNNの取材に「世界を前向きに変えた人物として記憶に残っていたい」と述べていた。同氏の事業は70年代に最盛期を迎え、テレビショー、ジャズフェスティバルやウサギの格好をしたバニーガールがもてなす「プレイボーイ・クラブ」経営などに進出した。
同誌は71年に株式上場し、月間発行部数は最高の700万部を記録。ただ、その後、「ペントハウス」や「ハスラー」など類似誌の追い上げを受け、2015年末には約80万部に激減した。ポルノ記事などがあふれるインターネット時代を反映し、女性のフルヌード写真の掲載中止も打ち出していた。
ヘフナー氏は1926年4月9日、米シカゴ市の生まれ、高校卒業後、陸軍に入隊し、軍機関紙の記者となった。第2次大戦終了後、米雑誌「エスクワイア」のコピーライターとして働き、男性誌創刊の発想を得たという。
同氏は派手な私生活でも話題となり、ロサンゼルスの豪邸「プレイボーイ・マンション」に居住。結婚歴もプレイボーイ誌を飾った「プレイメート」だった女性を含め複数回ある。