米国連大使、五輪参加の可否は「未解決」 朝鮮半島情勢受け
ワシントン(CNN) 米国のヘイリー国連大使は6日夜、来年2月に韓国で行われる冬季五輪に米国人選手が参加できるかどうかをめぐり、「未解決の問題がある」との見方を示した。隣国の北朝鮮が敵対姿勢を強めるなか、米国人選手の安全確保が不透明な状況になっているとの認識を踏まえた発言。
今回の冬季五輪は来年2月9日から25日にかけて韓国の平昌(ピョンチャン)で行われる。
ヘイリー氏は米FOXニュースの番組で、隣国の北朝鮮が核開発を追求しつつ敵対姿勢を強めるなか、北朝鮮情勢は「日ごとに変化」していると指摘。米国人選手の安全を確保できるかどうか不透明な状況になっているとの認識を示した。
ヘイリー氏は一方で、選手たちの確実な保護に向けた「最善策を見つける」ため、トランプ米大統領が取り組みを進めるだろうとの見方も示した。「こうした議論はこれから行っていく必要があると思う」と述べつつも、「常日頃から言ってきたように、我々は何事も恐れず、自分たちの生活を送る」としている。
米国人選手が平昌五輪に参加できるのは「既定路線」かとの質問に対しては、「未解決の問題がある」と説明。この件については何も聞いていないとしつつも、「数々の協議を通じて分かっているのは、エルサレムであれ北朝鮮であれ、こうした地域でどのようにして米国民を守るかが焦点だということだ」と述べた。