「フランスのエルビス」、J・アリディさん死去 74歳
(CNN) フランス大統領府は6日に声明を出し、国民的人気を誇ったロックスターで「フランスのエルビス」と呼ばれた歌手、ジョニー・アリディさんが死去したと発表した。74歳だった。
CNN系列局のBFMが報じたところによると、アリディさんは今年3月、がんの治療を受けていることを明らかにしていた。
大統領府は声明で「我々は皆、心の中にそれぞれのジョニー・アリディを持っている」「今日、人々は涙にくれ、国中が彼の死を悼んでいる」と述べた。
本家のエルビス・プレスリーを生んだ米国ではほとんどその名を知られていないものの、フランス語圏でのアリディさんはまさに唯一無二の存在だった。1960年代、当時のフランスの若者はアリディさんが米国から持ち込んだロックンロールのスタイルに傾倒。音楽だけでなくオートバイや車、ツイストのようなダンスも紹介したアリディさんは若者たちにとってのアイドルとなった。
半世紀以上にわたるキャリアの中でスタジアムを満員にするライブをいくつも行い、数百万枚のレコードを売り上げた。ツアー中は大都市から小さな町まで、常に大勢のファンがついて回った。
年月を重ねるうち、ミュージシャンとしてのルーツであるロックにとどまらず、R&Bやポップス、カントリーなどあらゆる音楽ジャンルに取り組んでいた。
アリディさんの訃報(ふほう)を受け、歌手のセリーヌ・ディオンさんやレニー・クラヴィッツさんらが、SNS上に追悼のメッセージを寄せた。
Farewell Dear @JohnnySjh. Your friendship, sweetness and support are imprinted in my heart. It is an honor to have known you and to have spent time with you and your beautiful family. Your soul is pure Rock and Roll. Repose en paix. : @candyTman pic.twitter.com/1ZAFUewHlo
— Lenny Kravitz (@LennyKravitz) 2017年12月6日