トランプ政権の暴露本「炎と怒り」、予約殺到で増刷
ニューヨーク(CNNMoney) トランプ米政権の内幕を描いた暴露本「Fire and Fury(炎と怒り)」に予約注文が殺到し、出版社が増刷を急いでいる。
関係者によると、アマゾンやバーンズ&ノーブルなどの書店各店で注文が殺到していることを受け、出版社のヘンリー・ホルトが増刷に乗り出した。
同書は一部の内容が公表された3日以来、アマゾンのベストセラーランキングで首位をキープ。電子版はすぐにも購入可能だが、ハードカバー本はアマゾンで2~4週間待ちとなっている。全米の書店でも売り切れが続出した。
当初は9日に発売される予定だった同書だが、トランプ大統領の能力に関する衝撃的な内容が含まれると伝えられ、大統領が販売を差し止めようとしたことから、出版社が予定を前倒しして5日に発売に踏み切った。
ホワイトハウスのサンダース報道官が酷評したことや、トランプ大統領本人がツイッターで批判したことも、火に油を注ぐ結果になった。
著者のマイケル・ウォルフ氏は、テレビ各局に出演して同書の宣伝を続けている。
7日にはNBCの報道番組で、「米憲法修正第25条」に該当するような問題だと発言した。第25条では、現職の大統領と副大統領の死亡や辞任、あるいは職務不能になった場合の手続きを定めている。