スター・ウォーズ最新作「最後のジェダイ」、中国で振るわず その理由は
香港(CNNMoney) 人気SF映画「スター・ウォーズ」シリーズ最新作「最後のジェダイ」が、このほど中国でも公開された。しかし興行成績は世界での実績に比べると振るわず、前作にも届かなかった。
調査会社コムスコアによると、「最後のジェダイ」が中国で公開された最初の週末の興行収入は推定2870万ドル(約32億円)。トップに立ったのは中国のコメディー映画の7870万ドルだった。
スター・ウォーズ・シリーズの中国での実績は、前回までの方が好調だった。最初の週末の興行収入は「ローグ・ワン」が3000万ドル、「フォースの覚醒」は5200万ドルに達していた。
コムスコアのアナリストは、中国での「最後のジェダイ」の興行成績は予想通りだったと解説する。
世界に比べると、中国ではこのシリーズはそれほど注目を集めていないといい、「中国ではこれまでも、『スター・ウォーズ』の実績はあまり振るわなかった」「米国などでは文化現象を巻き起こしているが、中国ではこれまでの作品が幅広い劇場で公開されておらず、映画文化の一部にはなっていない」
ディズニーは今回、屋外広告や携帯電話の広告などを通じて宣伝に力を入れ、上海ディズニーリゾートで開かれたプレミア上映会には主要キャラクターを登場させた。
しかし現地のファンを獲得するためには辛抱強さが求められるのかもしれない。
それでも、この週末に中国で公開された欧米映画の中では「最後のジェダイ」がトップに立った。ディズニーによれば、これで世界の興行収入は12億ドルを突破。米国映画としては史上6番目のヒットになった。