IOC、ロシアの五輪資格停止を解除 ドーピング問題
(CNN) 国際オリンピック委員会(IOC)は28日、国家ぐるみのドーピング違反を理由にロシアに対して科していた五輪への資格停止処分を解除したことを明らかにした。
2月25日に閉幕した平昌(ピョンチャン)冬季五輪では、個人資格で参加したロシアの選手2人が薬物検査で陽性反応を示していたが、IOCは残りの選手を対象とした検査で全員が陰性だったことを確認できたと説明。規定に従いロシアへの処分は即刻、自動的に解除されると発表した。
ロシア・オリンピック委員会(ROC)のアレクサンドル・ジューコフ会長は、IOCの決定について「我々にとって極めて重要。ROCは紛れもなく、オリンピック・ファミリーの正式な一員だ」と述べた。
平昌大会にはドーピング違反での潔白が認められた選手168人が「ロシアからの五輪選手(OAR)」として参加。開会式では五輪旗を掲げて行進し、メダル授与の際にはロシア国歌に代わって「オリンピック賛歌」が演奏された。
IOCのバッハ会長は、カーリングとボブスレーの選手へのドーピング検査で陽性反応が出たことについて「極めて遺憾だ」としながらも、「組織的なドーピングの証拠は一切なく、ROCの関与を示す証拠も皆無だった」と強調した。