隠し撮りでセクハラ摘発、イスラエルで番組制作へ
(CNN) イスラエルのテレビ番組制作企業は、隠しカメラを用いて職場での性的嫌がらせの瞬間をとらえ、加害者との対決場面などを伝えるリアリティー番組を制作するとこのほど発表した。
同企業「ギル・フォーマッツ」の公式サイトによると、番組名は「ザ・サイレンス・ブレーカー」。番組の結末に加害者と対峙(たいじ)する様子を必ず盛り込むとしている。
同企業のアッサフ・ギル最高経営責任者(CEO)は米芸能誌「ハリウッド・リポーター」に、この番組の狙いについて「セクハラの被害者に名乗り出て被害を訴えることを期待している」と指摘。
番組進行の司会役を探しているとし、ジャーナリストとしての深い経験がある女性が最適と述べた。
ギルCEOは米ハリウッドなどでセクハラ被害の告発が相次ぐ最近の動向を踏まえながら、番組は被害を名乗り出る潮流にではなく「(セクハラが)犯罪であること」に焦点を当てると主張。
「多くのニュースは有名人にかかわることだが、セクハラははるかに広範に起きている事象」と同誌に強調した。
番組はフランス・カンヌで今年4月に開かれる映像コンテンツ見本市でテレビ局に売り込む予定。