車いすのサポーターをみんなでおみこし W杯で見えたファンの団結
(CNN) ロシアで開催されているサッカーワールドカップ(W杯)で、車いすにのったエジプトのサポーターを周囲のみんなで担ぎ上げイベントを楽しむ様子を撮影した写真が話題となっている。そこからは、W杯がプライドをかけた戦いの場であると同時に、人々の団結を促す世界的なイベントであることが見て取れる。
フェイスブックのページに、世界各地のサポーターによって担ぎ上げられた車いすの男性サポーターの写真が投稿された。
写真は14日に行われたファン向けのイベントでのひとこま。開幕にあわせて、各国のファンが地元代表を応援していた。
ハッサン・セドキーさん(25)は親友のモスタファ・アミンさんとエジプトから参加した。
アミンさんによれば、イベントが始まるとすぐに、サポーターはみな一緒になり、お互いに声援を送りあったという。
エジプト代表の番になると、セドキーさんの情熱が周囲のサポーターの注目を集めた。
セドキーさんは持ち上げられたときのことを振り返り、「素晴らしい感覚だった」と語った。「完全に自然発生的に起きた出来事だった。1分間、みんなで踊り、次の瞬間、わたしは宙に浮いていた」
アミンさんは、セドキーさんからにじみ出る「前向きなエネルギー」が周囲に波及し、みんなを、セドキーさんと一緒にイベントを楽しもうという気にさせたのではないかと考えている。