テニス界重鎮ビリー・ジーン・キング氏、セリーナは「一線越えた」しかし「主審も失態」

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テニス界の重鎮、ビリー・ジーン・キング氏/CNN

テニス界の重鎮、ビリー・ジーン・キング氏/CNN

(CNN) テニス界の重鎮、ビリー・ジーン・キング氏は13日までに、CNNの番組に出演し、先ごろ行われた全米オープン(OP)女子シングルスの決勝について、セリーナ・ウィリアムズ選手が「一線を越えた」としつつも、試合をさばいた主審のカルロス・ラモス氏も状況を悪化させる失態を犯したと指摘した。大会初優勝を遂げた大坂なおみ選手については、試合開始直後からウィリアムズ選手を上回るプレーを見せたと振り返った。

キング氏は「セリーナは一線を越えた。そこに疑問の余地はない。彼女が勝負にフェアだったという人はいない」と指摘。「問題は、ラモス主審が状況を悪化させたことだ」と付け加えた。

大坂選手にとっては夢のような試合だったかもしれない。しかし、ウィリアムズ選手は試合中、コーチングを受けたなどと指摘された後は激高する様子を見せるなどした。

ラモス主審はウィリアムズ選手に対し、コーチングを警告。その後、ウィリアムズ選手は主審に対して、男女差別を行ったと非難するに至った。ウィリアムズ選手は試合中、警告を受けた際、「私はずるいことはしない。それくらいなら負けたほうがましだ」などとも述べていた。

キング氏は、「初めから、ラモス主審が失態を犯したと感じた。審判として試合の流れを維持するはずだったのに、正反対のことをした」と述べた。

キング氏は、ウィリアムズ選手がラケットを壊したり、主審を「どろぼう」と呼んだりしたことについては一線を越えたものだったとしながらも、ラモス主審が試合をコントロールしていなかったという点も強調した。

キング氏は、ラモス主審が最初からウィリアムズ選手に対して彼女の人格を攻撃しているのではないと伝えていたら、すべてが違っていたのではないかとの見方を示した。

キング氏は大坂選手について、「スーパースターになるだろう。すでにそうなっているが、始まりにすぎない。注釈をつけるべきではない。大坂選手は正々堂々と戦い勝利した。はっきりと、最初からセリーナを上回るプレーをした」などと語った。

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