W杯開会式のイルカショーに非難、日本セーリング連盟が謝罪
(CNN) セーリングのワールドカップ(W杯)江の島大会の開会式でイルカのショーが開かれたことに対して、国際団体や参加選手から批判が集中し、日本セーリング連盟が11日に謝罪した。
開会式は新江の島水族館で行われ、その中でイルカのパフォーマンスが披露された。
参加した英国のロンドン五輪銀メダリスト、ルーク・ペイシャンス選手がツイッターにショーの写真を投稿し、「これほど恥ずかしいことはない」「我々はセーリング選手。地球にやさしい競技のはずなのに」と書き込んだ。
国際統括団体のワールドセーリング(WS)も連盟へのメールで「遺憾」を表明。開会式でのショーを承認したり、許可を求められたりした事実はないと強調した。
W杯は東京五輪のテスト大会を兼ねて、本番と同じ会場で開催されている。
日本での海洋動物の扱いをめぐっては、2009年に和歌山県太地町のイルカ追い込み漁を取り上げた映画「ザ・コーヴ」が公開され、批判的な国際世論が高まった。
世界動物園水族館協会(WAZA)は、太地町で生け捕りされたイルカの一部が世界各地の水族館に売られていると指摘。日本の協会は昨年、追い込み漁で捕らえたイルカを今後は買い取らないことに同意し、WAZAからの脱退を免れた