大坂選手のアニメ広告、肌の色で批判受け日清が謝罪
(CNN) 女子テニスの大坂なおみ選手とスポンサー契約を結ぶ日清食品のアニメ広告で、同選手の肌が実際より白く描かれているとの批判が起きた。
大坂選手はハイチ系米国人の父と日本人の母を持つ。
日清の広告には日本人男子の錦織圭選手とともに、アニメのキャラクターとして登場していた。
この中で大坂選手の肌が実際より白く、白人のような顔に描かれているとの指摘があった。
/Nissin/YouTube
日本の英字紙ジャパン・タイムズのコラムニストでアフリカ系米国人のバイエ・マクニール氏は、大坂選手のキャラクターが「白人化」されているのを見て「がっかりした」と書いている。
日清の広報担当者はCNNの取材に対し、白人に見せようとする意図は一切なかったと説明。そのうえで配慮不足を認め、今後はダイバーシティ(多様性)の問題により大きな注意を払うと表明した。
アニメは人気漫画「テニスの王子様」で知られる許斐剛氏が手掛けた。同担当者によれば、公開前に大坂選手自身にも見せていたという。
昨年9月には、全米オープンで米国のセリーナ・ウィリアムズ選手が大坂選手に敗れた場面の風刺画がオーストラリア紙に掲載され、ウィリアムズ選手の顔が黒人への差別的な描写を連想させるとの批判を招いていた。