拳銃所持の米乗客、保安検査すり抜け成田到着 政府機関閉鎖とは「無関係」強調

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拳銃を携帯した乗客が米空港の保安検査を通過し、成田空港に到着していた/Spencer Platt/Getty Images

拳銃を携帯した乗客が米空港の保安検査を通過し、成田空港に到着していた/Spencer Platt/Getty Images

(CNN) 米運輸保安庁(TSA)は14日までに、拳銃を携帯した乗客が空港の保安検査を通過して米アトランタ発のデルタ航空便に搭乗し、今月3日に成田空港に到着していたことが分かったと発表した。

TSAによると、標準的な手順が守られなかったことから、乗客はハーツフィールド・ジャクソン・アトランタ国際空港で拳銃を携帯したまま、通常の保安検査を通過していた。

デルタ航空は、この乗客が事実関係を認めたことを受け、TSAに報告したと説明している。

米国では政府機関の閉鎖が続く影響で、TSAの職員は出勤を義務付けられながら、給与を受け取れない状況にある。CNNは4日の時点で、少なくとも主要4空港でTSAの職員数百人が病欠していると伝えていた。

しかしTSAは、政府機関の閉鎖が保安検査の不手際を招いたわけでではないと強調し、3日は通常通りの人数の職員が勤務していたと説明。「TSA職員の1月3日木曜日の欠勤率は4.8%だった。昨年1月4日木曜日は6.3%だったので、全米の欠勤率は今年よりも昨年の方が高かった」としている。

今回の事態については関与した職員の責任を問う方針。

TSAは政府機関の閉鎖とは無関係に、拳銃などの発見に苦慮している。2015年には数十カ所の空港で覆面検査を行った結果、ほぼ全ての検査で爆弾や銃などの見落としがあったとする報告書が発表されていた。

米政府機関の閉鎖では、TSA職員約5万1000人を含む80万人が、無休で勤務したり休職したりしている。

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