米政権、対イラン攻撃を一時検討か 米紙報道
ワシントン(CNN) 米ホワイトハウスの国家安全保障会議(NSC)は昨年、イランへの軍事攻撃を検討し、国防総省に計画の提示を求めていたことが分かった。米紙ウォールストリート・ジャーナルが13日、現役および元米当局者らの話として伝えた。
同紙によれば、昨年9月にイラクの首都バグダッドの米大使館がイランとつながりのある武装勢力に攻撃されたことを受け、ボルトン大統領補佐官率いるNSCが対イラン攻撃計画を要請した。
ボルトン氏の側近で大統領副補佐官を務めていたリカーデル氏は、大使館への攻撃を「戦争行為」と呼び、相応の対抗措置を採る必要があると主張したという。
同紙は、国防総省と国務省がこの要請に懸念を示したと伝えている。元当局者の1人は「衝撃」が広がったと話した。
ある政権高官は13日、CNNとのインタビューで、国防総省と国務省が不意を突かれたという表現は正確でないと語った。記事の具体的な内容については一切確認しなかった。
国防総省はNSCの要請に従ったとされるが、攻撃計画が完成したのかどうか、またホワイトハウスに提出されたのかどうかは不明。トランプ米大統領が要請を承知していたかどうかも明らかでないという。
同紙はさらに、事情に詳しい関係者の発言として、NSCは同時にイラクやシリアに対する攻撃計画も要請していたと伝えた。