米人気女優2人、子どもの裏口入学関与で訴追
(CNN) 米検察当局は12日、子どもを名門大学に入学させるための不正に関わったとして、人気テレビドラマへの出演で知られる有名女優2人を含む50人を訴追したことを明らかにした。入学の不正をめぐる刑事訴追としては過去最大規模だという。
訴追の内容は、裕福な親が不正行為をはたらいて子どもの有名大学入学への後押しをしたというもの。上記の50人には女優のロリ・ロックリンさんとフェリシティ・ハフマンさんが含まれる。
ロックリンさんはABCで1987~95年に放送された家族向けドラマ「フルハウス」にレベッカ・カツォポリス役で出演し、人気を博した。ロックリンさんとともに、衣料品会社創業者の夫も訴追された。
CNNが入手した裁判所への提出書類によると、2人は詐欺を共謀した罪に問われている。夫に対しては、ロックリンさんとの間の娘2人を南カリフォルニア大学(USC)のスポーツチームに加入させることを条件に、50万ドルの賄賂を支払った疑いも持たれている。実際には娘2人がチームに加入することはなかった。
一方のハフマンさんは、2004年から12年まで放送された人気ドラマ「デスパレートな妻たち」でリネット・スカーボ役を演じ、その名を広く知られるようになった。05年には映画「トランスアメリカ」でアカデミー賞の主演女優賞にもノミネートされている。
ハフマンさんは、娘が大学進学適性試験の「SAT」を受験するにあたり便宜を図るようある団体に1万5000ドルを支払ったとされる。ハフマンさんの夫で俳優のウィリアム・H・メイシーさんは訴追されていない。