スパイダーマン新作、市場予測を上回る好スタート

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「スパイダーマン」の新作が市場予想を超える興収を挙げて好調な滑り出しを見せた/Courtesy Columbia Pictures

「スパイダーマン」の新作が市場予想を超える興収を挙げて好調な滑り出しを見せた/Courtesy Columbia Pictures

(CNN) スーパーヒーロー「スパイダーマン」が主人公の最新作「スパイダーマン:ファー・フロム・ホーム」が公開から6日間で北米市場で推計1億8500万ドル(約200億円)の興行成績をあげ、市場予測を上回る好スタートを切った。

マーベル・スタジオと共同制作にあたっているソニーが今月2日から7日までの興収を明らかにした。事前の推計では興収は1億2500万ドルとみられていた。

公開から10日の世界興収は5億8000万ドルに達した。スパイダーマン新作の成功は、ヒット作を求めていたハリウッドにとって朗報となった。

6月は、「メン・イン・ブラック:インターナショナル」や「X―MEN:ダーク・フェニックス」「トイ・ストーリー4」といったシリーズものの続編が公開されたが、興行成績は市場予測を下回るなど苦戦していた。

ボックスオフィス・ドット・コムのチーフアナリスト、ショーン・ロビンス氏はCNN Businessの取材に対し、スパイダーマンの新作が観客を取り込んだということは、続編であろうとなかろうと観客はただ良い作品を探しているということのさらなる証しだと述べた。

レビューの評判も上々だ。映画評論サイト「ロッテン・トマト」での満足度は92%を記録した。

好調な興収は、4月に公開され大ヒットを記録した「アベンジャーズ/エンドゲーム」の後日譚(たん)という位置づけのお陰でもありそうだ。

ロビンス氏は、スパイダーマン新作の好スタートは、スーパーヒーローものというジャンルとマーベルにとって重要だったと指摘。観客はスパイダーマンやスーパーヒーローものといった作品にまだ飽きてはおらず、マーベルのヒーロー映画が共有する世界「マーベル・シネマティック・ユニバース(MCU)」についても、一つの区切りがついた「エンドゲーム」以降も成功が期待できると述べた。

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