トランプ政権、台湾への武器売却を承認 戦車やミサイル
(CNN) 米国務省は8日までに、台湾から要請のあった戦車やミサイルの売却を承認した。中国の反発を招き、米中間の通商交渉に影響を及ぼすことは必至とみられる。
米議会が8日に通知を受けた。売却される武器にはM1A2エイブラムス戦車108両と関連装備、地対空ミサイル「スティンガー」約250発が含まれている。
戦車は総額20億ドル(約2200億円)、ミサイルは2億2300万ドル相当と推定される。
台湾の蔡英文(ツァイインウェン)総統は今年3月、米国に売却を求めている武器により、台湾の防衛能力は大幅に強化されるとの見通しを示した。中国国防省は売却に「断固として反対する」と表明していた。
米国は1979年制定の台湾関係法に基づき、台湾への武器供与を続けてきた。2010年以降に発表された武器供与は総額150億ドル相当を超える。
一方、米国防総省は5月の報告書で、中国軍の近代化により、台湾海峡有事を想定した台湾の軍事的優位性は失われつつあると警告していた。