米中首脳会談、貿易交渉再開で合意 追加関税課さず
(CNN) トランプ米大統領と中国の習近平(シーチンピン)国家主席が29日、大阪市で開かれている主要20カ国・地域首脳会議(G20サミット)への出席に伴い、首脳会談を実施した。
中国の国営・新華社通信は、両首脳は貿易交渉の再開で合意したと公式サイト上で伝えた。交渉は、対等な立場かつ相互を尊重する原則の下で進められるとも報じた。
また、トランプ大統領は貿易交渉が続く間、中国の輸出品に新たな関税を課さないことに合意したともした。トランプ氏は貿易交渉が決裂した場合、中国製品に最大で25%の追加関税を新たに課すとも警告してもいた。
今回の会談は1時間をわずかに超えただけで終了した。会談の長さは当初、最長で1時間半が見込まれていた。
トランプ氏は習主席と会った後、トルコのエルドアン大統領との会談に入った。この会談に臨む前、記者団から米中首脳会談の結果を尋ねられ、「予想を上回る極めて非常に良い会合だった」と評価していた。
「我々は正しい道のりにいる」ともたたえたが、詳細には踏み込まなかった。また、米中双方が間もなく声明を出すだろうとも述べた。米国の声明は日本時間の午後3時半ごろに発表されるとも語った。
今回の米中首脳会談は、双方が追加関税を応酬し合う通商摩擦が悪化する中で大きな注目を集め、事態打開へ向けた方途を見いだせるかが焦点となっていた。