バンクシーが新作公開、黒人男性死亡事件を受けて「燃える星条旗」

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燃える星条旗を描いたバンクシーの新作が公開された/Banksy

燃える星条旗を描いたバンクシーの新作が公開された/Banksy

(CNN) 米国で黒人男性が白人警官に押さえつけられて死亡した事件をめぐり世界各地で抗議デモが行われるなか、覆面アーティストのバンクシーが抗議デモへの支持を示す新作を公開した。星条旗が燃える様子を描いた作品からは、有色人種の人々は制度のせいで失敗に追いやられているとのメッセージが伝わってくる。

ジョージ・フロイドさんが5月25日に警官に押さえつけられて死亡して以降の2週間、世界中で、抗議デモが続いている。バンクシーの新作はインスタグラムへの投稿で公開された。作品はフロイドさんの死がいかに米国を揺さぶっているかを示唆している。

作品は、枠に囲まれた黒色の人影にろうそくと花束がそえられている。その上につり下げられた星条旗がろうそくの炎によって燃えている。

バンクシーの新作の細部/Banksy/From Instagram
バンクシーの新作の細部/Banksy/From Instagram

バンクシーは作品とともに、制度的な人種差別について指摘している。

バンクシーはインスタグラムへの投稿で、「私は最初、ただ黙って、この問題について、黒人の声に耳を傾けるべきだと考えた。しかし、なぜ、私はそうするのか。これは彼らの問題ではない。私の問題だ」と述べた。

バンクシーは、有色人種の人々は白人による制度のために失敗しているとの見方を示した。バンクシーは、集合住宅の壊れた水道管を例えに持ち出し、壊れた水道管によって下の階の人たちの生活がみじめなものになっているが、これを直すのは下の階の人たちの仕事ではないと指摘。「彼らは誰も上の階に入れてもらえないからだ」と述べた。

バンクシーは、修理する人が誰もいないのならば、誰かが上階に行ってドアをけ飛ばさなければならないと語った。

抗議デモは7日、バンクシーの出身地とされる英ブリストルでも行われた。

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