サッカー欧州CL 審判が人種差別発言、選手の抗議で試合打ち切り
(CNN) サッカーの欧州チャンピオンズリーグ(CL)は8日、パリ・サンジェルマン(フランス)対バシャクシェヒル(トルコ)の試合で審判の人種差別発言に抗議する両チームの選手が退場し、残り時間が9日に持ち越された。
試合開始後15分以内に、バシャクシェヒルのアシスタントコーチを務めるカメルーン人のピエール・ウェボ氏に対して差別的な発言があったとされる。
テレビ局の中継映像には、ウェボ氏が退場処分のレッドカードを提示された後、第4審判に向かって「なぜニグロ(黒人を意味する差別表現)と言ったのか」と繰り返す場面が映っている。
別の映像では、バシャクシェヒルのFWデンバ・バ選手が「『この白人』という言い方はしないのに、どうして黒人の時だけ『この黒人』と言うのだ」と詰め寄っている。
欧州サッカー連盟(UEFA)の報道担当者はCNNに、第4審判を交代させて試合を再開することで両チームが合意したと語った。UEFAはその後、9日に審判団を入れ替えて残り時間の試合を行うと発表した。
バシャクシェヒルは直後に「人種差別にノーを」とツイートした。パリ・サンジェルマンのFWキリアン・エムバペ選手もツイッターに「人種差別にノーを」と書き込み、ウェボ氏に「私たちはあなたの味方だ」と呼び掛けた。