審判の人種差別発言で中断の試合を再開、パリ・サンジェルマンが勝利 欧州CL
(CNN) サッカーの欧州チャンピオンズリーグ(CL)は9日、審判の人種差別発言に抗議する両チームの選手が退場したため延期されていたパリ・サンジェルマン(フランス)対バシャクシェヒル(トルコ)の試合を再開した。試合前には両チームの選手や審判がピッチの上でひざをつき、人種差別反対で団結する姿勢を示した。
試合開始前、CLの曲が流れるなか、両チームの選手と、入れ替えられた審判団はセンターサークルの周囲に並びひざをついた。こぶしを掲げる選手も多かった。
試合前に両チームの選手らがひざまずき人種差別に反対する姿勢を見せた/FRANCK FIFE/AFP/AFP via Getty Images
選手やスタッフは「人種差別にノーを」とかかれた特別なTシャツを着用。CLの主催である欧州サッカー連盟(UEFA)は観客のいない客席に同様のメッセージのバナーの設置を指示した。
選手とコーチらは「人種差別にノーを」というメッセージの入ったシャツを着た/FRANCK FIFE/AFP/AFP via Getty Images
8日の試合は、ルーマニア人の第4審判がバシャクシェヒルのアシスタントコーチを務めるカメルーン人のピエール・ウェボ氏に対して差別的な発言を行ったとして、選手がピットを後にしていた。両チームが当日の試合の再開を拒否したため、試合は9日に持ち越されていた。
再開された試合は、ネイマールやエムバペの活躍でパリ・サンジェルマンが5―1で勝利し、グループの首位通過を決めた。