勝利を祝うタンパベイのQBトム・ブレイディ。ブレイディは5度目となるMVPに選ばれた/Ben Liebenberg/AP
(CNN) 米プロフットボールリーグ(NFL) の年間王者を決める試合「スーパーボウル」が7日、フロリダ州タンパのレイモンド・ジェームス・スタジアムで行われ、タンパベイ・バッカニアーズが昨年王者のカンザスシティー・チーフスを31―9で破り、2度目の優勝を決めた。
MVPにはバッカニアーズのQBトム・ブレイディが選ばれた。ブレイディは自身5度目の受賞で過去最多。さらにスーパーボウルの優勝経験7回、10度のスーパーボウル出場も過去最多と記録ずくめとなった。
ブレイディの優勝経験回数はNFLのどのチームよりも多い。最多は昨年まで所属していたニューイングランド・ペイトリオッツとピッツバーグ・スティーラーズでそれぞれ6回。
バッカニアーズは本拠地でスーパーボウルを戦う初のチームとなった。新型コロナウイルス流行の影響で観客の人数を制限し、観客数は2万4835人にとどまった。約半分の客席はファンの「等身大パネル」で埋め尽くされた異例の雰囲気の中で試合が行われた。
ブレイディは今回の勝利が過去何番目に位置するかを問われると「比較はしない。ここに立ち、こうした仲間と経験を共にできたこと、そしてすべての年がすばらしい。このチームは永遠にワールドチャンピオンだ」と答え、周囲への感謝の言葉を述べた。
ブレイディの7日のパフォーマンスはすばらしく、29回中21回パスに成功し201ヤードと3TDを獲得した。ペイトリオッツ時代の同僚だったロブ・グロンカウスキーに2度のTDパスを通した。
昨年覇者のチーフスは当初3―0としたがリードは続かなかった。昨年MVPのQBパトリック・マホームズは「やりたいように試合ができなかったのは明らかだ」「今日は彼らの方がいいチームだった。我々はかなりやられた。長年の中で最悪のやられ方だったと思う」と語った。