トランプ氏弾劾裁判、56%が有罪を支持 米世論調査
(CNN) 米国のトランプ前大統領に対する弾劾(だんがい)裁判が上院で今週開始されるが、米国民の56%がトランプ氏に対する有罪を支持し、トランプ氏が将来大統領として働くことが禁じられることを望んでいることがわかった。ABCニュースとイプソスによる世論調査の結果が発表された。
この世論調査によれば、トランプ氏有罪に反対している人の割合は43%だった。
トランプ氏が大統領職を離れた後でさえ、弾劾裁判での有罪を多数が支持していることを示す世論調査の最新の事例となった。
モンマス大学が1月下旬に行った世論調査では、トランプ氏が大統領職に就くことを禁じられることを望むとした人の割合は57%。上院の弾劾裁判で有罪となることを望むとした人の割合は52%だった。
1月に発表された全ての世論調査のうちCNNの基準に合致したものでは、米国人の少なくとも56%がトランプ氏に対して大統領職に就くこと、または大統領選への出馬が禁じられることを望んでいた。
これは、控えめにいっても、驚くような割合だ。昨年実施されたトランプ氏と現在のバイデン大統領に関する世論調査で、バイデン氏が全国平均で56%近い支持を得たことは一度もなかった。
これが意味するのは、昨年の大統領選でトランプ氏に投票した有権者数百万人が今ではトランプ氏が大統領職に就くことを望んでいない可能性があるということだ。
実際に、世論調査にもよるが、共和党員の約80%がトランプ氏が大統領選出馬や大統領就任を阻まれていることを望まないとしている。これは、トランプ氏に対する支持が昨年から明らかに減ったことを示唆している。共和党員を自認する人のうち90%以上が昨年の大統領選ではトランプ氏の勝利を望んでいた。
弾劾裁判での有罪だけを見てみると、支持する割合が過半数をわずかに上回っているようだ。1月20日以降インタビュー形式で行われた世論調査では平均して51%の米国人が有罪を支持した。反対は43%だった。8ポイントの差は過去1カ月で基本的に変わっていない。
無罪評決が出た1度目の弾劾裁判の時には賛成と反対の割合の差は4ポイント。8ポイントほど大きな差は出なかった。