トランプ氏、弾劾裁判での証言要請を拒否
(CNN) トランプ前米大統領の弾劾(だんがい)裁判の下院弾劾管理人(検察官に相当)は4日、トランプ氏に裁判での証言を求める書簡を送った。同氏の弁護団はすぐにこの要請を拒否した。民主党は今後、証言を強制するためにトランプ氏を召喚するか判断に迫られる。
弾劾管理人のジェイミー・ラスキン下院議員(民主党)は書簡で、トランプ氏が連邦議会議事堂での反乱を扇動したという下院の主張を争ったため証言が必要だと述べ、今月8日から11日の間に証言を行うよう求めた。裁判は9日に始まる予定。
トランプ氏の弁護団は3段落の簡潔な書面で返答。証言の要請を拒否し、こうした要請は下院がトランプ氏に対する主張を証明できないことのサインだと述べた。
トランプ氏の顧問、ジェイソン・ミラー氏はトランプ氏が要請を断ったことを確認した。側近は弾劾訴追される前から議会には出席しないようにとトランプ氏に忠告していた。
ラスキン氏はトランプ氏を召喚するかどうかコメントしていない。
民主党は第1回の弾劾裁判ではトランプ氏自身の証言は求めなかった。ジョン・ボルトン元大統領補佐官(国家安全保障担当)の証言を求めたものの、共和党の反対に遭い証人は1人も呼ばれなかった。最終的にトランプ氏は無罪判決を受けた。