元ミドル級王者マービン・ハグラー氏死去、66歳 80年代に黄金期
(CNN) プロボクシング元ミドル級王者マービン・ハグラー氏(米国)が13日、死去した。妻のケイさんが明らかにした。66歳だった。
ケイさんはフェイスブックに「今日不幸にも、私の最愛の夫マーベラス・マービンがニューハンプシャー州の自宅で突然亡くなった」と報告した。死因については伝えられていない。
ハグラー氏は1980年にミドル級王者となり、その後黄金時代を築いた。85年には「戦争」とも呼ばれたトミー・ハーンズとの3ラウンドの激しい防衛戦を制した。驚異的を意味する「マーベラス」の愛称も付いて、12回連続防衛の偉業を達成した。
87年にシュガー・レイ・レナードとの試合で判定負けを喫すると、翌年に正式に引退を表明。その後はイタリアに渡り、アクション映画の俳優の仕事をした。
生涯戦績は62勝(52KO)3敗2分け。93年には国際ボクシング殿堂入りした。
ボクシング界からは追悼の声が相次いだ。元ボクシング王者のオスカー・デラホーヤ氏は「リングに上がった人々の中で最高の一人だった」と述べ、その死を悼んだ。
プロモーターのボブ・アラム氏は、「信義を重んじる言行一致の男で、比類なき決意でリングで試合をしていた。真のアスリートで真の男だった。とても寂しく思う」と述べた。