米フォード、一族の女性が初めて取締役に就任へ 118年の歴史で初
ニューヨーク(CNN Business) 米自動車大手フォード・モーターの取締役に、フォード一族の女性アレクサンドラ・フォード・イングリッシュ氏(33)が選出された。1903年の創業以来、男性による同族経営が続いてきた同社で、一族の女性が取締役に就任するのは初めて。
フォード・イングリッシュ氏は、取締役会長を務めるウィリアム・クレイ・フォード・ジュニア氏の娘。同氏とともに、引退する取締役エドセル・フォード2世の息子、ヘンリー・フォード3世(40)も取締役に加わる。いとこ同士のフォード・イングリッシュ氏とヘンリー・フォード3世は、創業者ヘンリー・フォード氏の玄孫(孫の孫)として初めて取締役に就任する。
新取締役は株主総会で選出される必要があるが、同社は上場された1956年以来、議決権株式の過半数をフォード一族が握っている。
フォードは創業以来の118年を通じ、約20年を除けばフォード一族の人物が会長、最高経営責任者(CEO)、または社長を務め、少なくとも1人が取締役に就いていた。
重役にはフォード一族の女性もいて、一族以外の女性は現時点で3人が取締役を務めている。
フォード・イングリッシュ氏は2017年にフォード入りし、電気自動車や自動運転車の推進プロジェクトにかかわってきた。現在は企業戦略担当ディレクターとして、デジタルネットワーク戦略などの立案を指揮している。
フォード入りする以前は、ファッションブランドの米トリーバーチやギャップに勤務していた。