米アカデミー監督賞にクロエ・ジャオ監督 非白人女性、アジア系女性で初
(CNN) 25日に行われたアカデミー賞の授賞式で、「ノマドランド」のクロエ・ジャオ監督が監督賞を受賞した。同賞の受賞は非白人女性としても、アジア系女性としても初めてだった。
女性の監督賞受賞は「ハート・ロッカー」のキャスリン・ビグロー監督に続いてアカデミー賞史上2人目。
ジャオ監督は受賞スピーチで「これは自分の良さを持ち続け、互いの良さを持ち続ける信念と勇気がある人のものです。そうすることがどんなに困難であろうとも」と語った。
今年のアカデミー賞では史上初めて、ジャオ監督と「プロミシング・ヤング・ウーマン」のエメラルド・フェネル監督の女性2人が監督賞にノミネートされていた。
93年の歴史をもつアカデミー賞で、女性監督がノミネートされたのはジャオ監督とフェネル監督を含めて7人のみ。過去にはリナ・ウェルトミューラー監督(セブン・ビューティーズ)、ジェーン・カンピオン監督(ピアノ・レッスン)、ソフィア・コッポラ監督(ロスト・イン・トランスレーション)がノミネートされている。
今年はまた、アジア系の監督が同じ年に2人ノミネートされた初めての年でもあった。もう1人は「ミナリ」のリー・アイザック・チョン監督がノミネートされていた。
女優のサンドラ・オーさんや、「フェアウェル」を手がけたルル・ワン監督も、ツイッターでジャオ監督に祝意を表している。