東京五輪、選手村で南アのサッカー選手2人がコロナ陽性
(CNN) 南アフリカ・サッカー協会は18日、東京五輪の選手村に滞在する同国のサッカーチームの選手2人と関係者1人が新型コロナウイルスの検査で陽性になったと明らかにした。
選手村で陽性が確認されたのはこれで3件となる。前日には最初の陽性者の報告があり、選手以外の関係者とみられていた。大会組織委員会は陽性者の国籍を明かしていなかった。
チームは13日に南アを出国し、翌日東京に到着。当時の検査結果は陰性だった。
チームの映像分析の担当者が15日に陽性と判明し、隔離措置に入った。選手1人は16日、もう1人は17日に陽性の結果が出た。
同協会は現在チーム全体が隔離状態にあると発表。この影響で17日夜に予定していた最初の集中トレーニングを実施しなかったとも述べた。
選手村の外では18日、新たに選手1人の陽性が判明。選手村以外に滞在する選手の陽性者はこれで3人目となった。選手の氏名や国籍は明らかになっていない。
東京五輪は23日に開幕するが、新型コロナウイルス流行の危険性に対する懸念が広がっている。これまで大会関係者の確定した症例数は55例に上る。
日本が新型コロナウイルスの直近の感染拡大の抑制に苦慮するなかで五輪を開催することについて、日本の一般の人々や国際社会から警戒する声が出ている。
日本では4月から5月にかけて新型コロナウイルスの新規感染件数が1日あたり6000件の水準となるなどピークに達した。6月に入ると感染件数は減少したが、ここ数週間は再び上昇している。200を超える国・地域から選手団が参加する五輪が、感染急拡大を引き起こす「スーパースプレッダー・イベント」になる可能性が懸念されている。
国際オリンピック委員会(IOC)のバッハ会長は、新型コロナウイルスが流行しているなかでの五輪開催について批判が出ていることは承知しているとしたが、新型コロナ対策が導入されているとも指摘した。