東京五輪、五輪史上最大級の猛暑に警戒
(CNN) 東京オリンピック(五輪)の開幕が数日後に迫る中、天気予報に全ての注目が集まっている。
東京の猛暑が懸念される中で、同大会に対しては何年も前から圧力が強まっていた。
1984年の米ロサンゼルス大会までさかのぼってこれまでの全大会を振り返ると、期間中の2週間の平均気温は東京が最高で、湿度も最も高い。加えて東京に台風が接近する恐れもある。
2018年7月には埼玉県熊谷市で国内の観測史上最高の41.1度を記録。1カ月後には浜松市で同じ気温を観測した。
国際オリンピック委員会は19年、猛暑の懸念を認め、マラソンや屋外イベントの会場を札幌市に変更した。
しかし札幌でも暑さから逃れられるわけではない。「札幌は19年7月下旬~8月初旬にかけ、9日のうち8日の気温がカ氏90度(セ氏32.2度)を超えた」とCNNの気象専門家は解説する。
熱海では豪雨による土石流が発生して死者や行方不明者が出ている。梅雨明けの東京は7月中旬~8月にかけて気温が最も高くなり、猛烈な蒸し暑さが続く。
オリンピック期間中の東京の最高気温は平均で30~31.1度程度だが、35度前後に達することも多く、ここ数年は40度に近づいている。気温だけでなく湿度も極端に高い。
女子陸上に出場する米国のゲイル・ディバース選手にとって、暑さは問題にならないようだ。「暑くて快適な天気になってほしい。私にとっては暑い方が筋肉が早く温まる」という。
しかし長距離ランナーなどにとって、暑さは危険につながりかねない。