東京五輪開会式作曲担当の小山田圭吾氏、過去のいじめ発言で辞任へ
東京(CNN) 東京五輪開会式の作曲担当者だった小山田圭吾氏が、過去のインタビューでいじめ行為を明かしていたことが明るみに出て批判を浴び、19日に辞任を申し出た。
小山田氏は1990年代に音楽雑誌「ロッキング・オン・ジャパン」とのインタビューで、同級生や障害者をいじめた経験などを詳しく語っていた。この記事が最近インターネット上で拡散し、激しい批判の声が上がった。
同氏は16日、過去の行為を認め、同級生やその家族に申し訳なかったとする謝罪文を発表した。
19日のツイートでは、楽曲参加の依頼を受けたことは「配慮に欠けていた」と述べ、大会組織委員会に辞任を申し出たことを明らかにした。自身が受けた指摘や意見に感謝するとともに「これからの行動や考え方へと反映させていきたい」としたうえで、「誠に申し訳ございませんでした」と結んでいる。
東京五輪をめぐっては、組織委員会の森喜朗前会長が今年2月、女性蔑視発言の責任をとって辞任。3月には開閉会式の演出を統括していたクリエーティブディレクターの佐々木宏氏が、女性タレントの容姿を侮辱する演出を提案したことを報じられて謝罪し、辞意を表明していた。