なぜ五輪選手はメダルをかじるのか? 大会公式は「食べられません」と注意喚起

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写真撮影で銀メダルをかむ仕草を見せる自転車競技スイス代表、マルレン・ロイサー選手/Tim de Waele/Getty Images

写真撮影で銀メダルをかむ仕草を見せる自転車競技スイス代表、マルレン・ロイサー選手/Tim de Waele/Getty Images

(CNN) 五輪では、各競技で勝利を飾り、喜びにあふれた表情で表彰台の最上段に立つ選手が、金メダルをかむシーンが名物となっている。

東京オリンピック(五輪)でもわれわれはすでに、各競技会場で何度もそうしたシーンを目にしている。

東京五輪の公式ツイッターアカウントには26日、メダルは実際のところ食べられないということを注意喚起するツイートまで登場。

「東京五輪のメダルは食べられないということを公式に確認しておきます」とツイートし、「私たちのメダルは、日本国民によって寄贈された電子機器をリサイクルした金属からつくられています」と述べている。

だがなぜ、優勝した選手たちは金メダルをかむふりをする仕草で自らの勝利を祝うのだろうか?

国際オリンピック歴史学会のデービッド・ワレチンスキー理事は2012年、CNNの取材に対して、おそらくメディアを満足させるためと指摘。

「カメラマンの強迫観念となっている」とし、「彼ら(カメラマンたち)は、おそらく売れるとして、名物シーンとみなしていると思う。多分選手たちが自らの意志でやっていることだとは思わない」と話した。

だがこの現象は五輪に特有のものではない。

テニス界のスーパースターであるラファエル・ナダルは、とりわけ得意とする全仏オープンにおいて、男子シングルスのトロフィーをかじろうとする仕草が有名となっている。

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