なぜ五輪選手はメダルをかじるのか? 大会公式は「食べられません」と注意喚起
メダルの保管問題
また選手たちは苦心しながら、メダルのさまざまな保管方法を考え出してきた。
男子シンクロ高飛び込みにマティ・リーとのペアで出場し、26日に金メダルを獲得した英国のトーマス・デーリーは、東京に滞在する間、金メダルを安全に収納するポーチを編んだ。
新型コロナ感染症のパンデミック(世界的大流行)によるロックダウン(都市封鎖)の最中、手芸を始めたデーリーは、「メダルに傷が付くことを防ぐ」ために作ったというポーチの写真をインスタグラムに投稿している。
米国の女子サッカー代表選手だったクリスティー・ランポーンは08年、タンパベイタイムズに対して、最も人目につかない場所だと思い、メダル類は自宅内で、炊事用具にまぎれて隠してあると語っている。
米国の水泳選手マイケル・フェルプスは五輪に出場し始めた頃、メダルを持ち運ぶために革新的な方法を思いついていた。
CNNのアンカーマンであるアンダーソン・クーパーが12年に行ったインタビューで、フェルプスは、08年の北京五輪で獲得した8個のメダルをグレーのTシャツにくるんだ旅行用の化粧箱に入れていたと語っている。