全米オープン敗退のロジャース選手、「900万件の脅迫」を覚悟
(CNN) 米ニューヨークで開催されている全米オープンで6日、女子シングルスの4回戦に出場して敗れた米国のシェルビー・ロジャース選手は、SNSを通して殺害予告などを含む「900万件の脅迫」が送り付けられることを覚悟していると語った。
ロジャース選手は4日の3回戦で、第1シードのアシュリー・バーティ選手(オーストラリア)を倒すという快挙を成し遂げて注目を集めた。
しかし4回戦では英国の新星、エマ・ラドゥカヌ選手に2―6、1―6で敗れた。試合後のインタビューでは、3回戦の勝利で大きな注目を集めたことに言及し、SNSの反応は「とても両極端。一方の端からもう一方へ、急激に変化する」と語った。
3日に敗退した米国のスローン・スティーブンス選手もインスタグラムへの投稿を通し、SNS上で誹謗(ひぼう)中傷を浴びたことを明かしている。
ロジャース選手はスティーブンス選手の投稿について質問され、「SNSが存在しなければいいと思ったりもする」と語る一方、「今はマーケティングの大きな部分を占める。私たちには契約があり、特定の投稿を求められる」と認めた。
「今この場で私のプロフィルに目を通してもらえば、太ったブタとか、ここでは口に出せない言葉とかが書かれていると思う」「まともに受け取らないように心がける。どんなスポーツにも付き物の残念な一面だ」とも話した。
インスタグラムは6日、CNNへのコメントで、スティーブンス選手が指摘したアカウントをチェックし、規約違反があれば削除したと説明した。インスタグラムを傘下に置くフェイスブックの報道担当者も、同選手が受けたような人種差別的ないじめは言語道断だと非難し、対策への尽力を改めて表明した。