カナダのロックスター、45年前に盗まれたギター発見 日本人が演奏していた

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「交換用」のギターを手にするランディ・バックマンさん。2つのギターは、ほぼ同一のものだという/From Bachman & Bachman/Youtube

「交換用」のギターを手にするランディ・バックマンさん。2つのギターは、ほぼ同一のものだという/From Bachman & Bachman/Youtube

(CNN) カナダのロックバンド「ゲス・フー」のメンバーだったランディ・バックマンさん(78)が、45年前に盗まれた愛用のギターがついに見つかったことを明らかにした。「アメリカン・ウーマン」などヒット曲の作曲に使った希少なギター。ファンがネットの情報をたどって突き止めた持ち主は、日本のミュージシャンだった。

バックマンさんは1976年にカナダ・トロントのホテルで、愛用のギター「グレッチ6120チェット・アトキンス」(1957年モデル)を盗まれて悲嘆に暮れていた。

「自分の一部が失われた」。バックマンさんはCNNの取材にそう振り返り、家族の一員のペットの死に等しいと話していた。

盗まれたグレッチは、当時18歳だったバックマンさんが、新聞配達やベビーシッターなどのアルバイトをして懸命に貯めた400ドルで手に入れた、初めての高級ギターだった。

ギターは普段、鎖をかけて厳重に保管していたという。しかしこの日はバンドのマネジャーが保管を怠っていた。

警察にも通報したが多分見つからないだろうと言われ、バックマンさんはラジオ番組やユーチューブのチャンネルを通じて長年の間、何度もギターのことを語り続けた。

ユーチューブでゲス・フーのヒット曲を聴いていたカナダ在住のファン、ウィリアム・ロングさんが、たまたまこの動画を見て捜索を思い立った。

ロングさんは新型コロナウイルスの外出制限で自宅にこもっていた時間を利用して、見つけられる限りのオレンジ色のグレッチの写真を検索し、バックマンさんが演奏する動画のギターと見比べた。バックマンさんのギターの特徴的な木目が頼りだった。

北米、オーストラリア、英国、ドイツで売りに出されたりしたギターを探した結果、ロングさんはついに手がかりを発見。東京の中古店でバックマンさんのギターが販売されていたことを突き止め、日本人ミュージシャンのTAKESHIさんがこのギターを演奏する動画にたどり着いた。

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