マーベル新作「エターナルズ」、初週の北米興収は80億円
ニューヨーク(CNN) マーベルの新作映画「エターナルズ」が公開初週の北米市場で7100万ドル(約80億円)の興行収入をあげたことがわかった。ディズニーが発表した。批評家からの評判は芳しくなかったものの、新型コロナウイルスの流行下では4番目に高い初週の売り上げとなった。
今回の売り上げは、9月第1月曜日の祝日レイバーデー(労働者の日)に合わせて公開された「シャン・チー/テン・リングスの伝説」の7530万ドルに近い数字だった。エターナルズがシャン・チーと同様に勢いを増すかどうか、今後数週間で、もっとはっきりしそうだ。11月は映画業界にとっては多忙な月で、「ゴーストバスターズ/アフターライフ」や、ウィル・スミス主演の「ドリームプラン」といった作品の公開が控えている。
調査会社コムスコアのシニアメディアアナリスト、ポール・ダーガラベディアン氏は、「マーベル・シネマティック・ユニバース(MCU)」は独特なシリーズで、批評家はあまり関係ないとし、熱狂的なファンが公開初週に映画館を訪れ、ファンが映画の成功の最終的な決定権を握っていると述べた。
マーベルの作品は、コロナ流行下で公開された映画の初週の成績で上位4つのうち3つを占める。その中には「ブラック・ウィドウ」とシャン・チーが含まれている。この2作は、今年の興行成績の上位3つに入っており、それぞれ、2億3300万ドルと1億8300万ドルを売り上げている。
エターナルズの監督は、アカデミー賞を受賞したこともあるクロエ・ジャオ。出演は、ジェンマ・チャン、リチャード・マッデン、アンジェリーナ・ジョリー、サルマ・ハエック、キット・ハリントン、クメイル・ナンジアニ、ブライアン・タイリー・ヘンリー、ローレン・リドロフ、バリー・コーガン、マ・ドンソクなど。
有名人も数多く出演しているものの、批評家からの評判は芳しくなかった。映画評論サイト「ロッテン・トマト」での評価は48%だった。それでも、興行成績では成功を収め、観客からの評価は81%だった。