IOC、トランスジェンダー選手の新指針を発表
(CNN) 国際オリンピック委員会(IOC)は16日、出生時の性別と自認する性が異なるトランスジェンダーの選手らに対する新しい指針を発表した。新指針は、こうした選手が性別に起因する優位性を前提に競技から除外されるべきでないとしている。
新指針は2年間をかけて、250人以上の選手や関係者が協議して策定された。
新指針は法的な拘束力はなく、選手が不均衡なほど優位にあるかどうか決定する責任は各競技団体が負うことになる。
新指針は10項目からなる。2022年の北京冬季五輪後の導入となるが、24年のパリ夏季五輪前に解決策を見つけるための準備がすべての競技で整うことはなさそうだ。
新指針は15年に発表された指針と置き換えられる。以前の指針では、大会の少なくとも1年前からテストステロンの値が一定の基準以下だった選手に競技参加を認めていた。