レコードとCDの売り上げ、2021年は増加 米

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アデルの新アルバム「30」のレコードは初週に10万8000枚売れた/Tolga Akmen/AFP/Getty Images

アデルの新アルバム「30」のレコードは初週に10万8000枚売れた/Tolga Akmen/AFP/Getty Images

(CNN) 米国で2021年に販売されたレコードとCDの数が前年比で増加したことがわかった。MRCデータが発表した数字で明らかになった。音楽業界はここ数年、配信サービスが主流となっているものの、昨年は英歌手アデルがアルバムを発表したことなどで売り上げが伸びた。

レコードの復活が目覚ましい。物理媒体の売り上げに占めるレコードの割合は11年にはわずか1.7%だった。そこからわずか10年でその割合は50.4%に達した。つまり現在はレコードの方がCDよりも売れている物理媒体となった。これは1991年以来だという。

レコード店のオーナー、タバゴ・ベニトさんは「ここ数年、客がストリーミングよりも物理的に音楽を所有することを好んでいることに気づいた」と述べた。たいてい、最も好まれるのはレコードだという。

レコードの販売が増えたのはアデルが6年ぶりとなるアルバム「30」をレコードでも発売したことも影響していた。「30」は初週に10万8000枚売れた。これはMRCデータが売り上げについて情報収集を始めた91年以降でレコードの売り上げとしては2番目に多い数字だった。「30」は昨年最も売れたレコードとなった。

昨年は米国でCDの売り上げが増加したことも驚きだった。2021年のCD販売は4060万枚と前年比で1.1%増加した。CDの売り上げは何年にもわたって下落基調だったため、昨年CDの売り上げが落ちなかったことは重要なことかもしれない。

CDの売り上げが増加した要因のひとつは、アデルの「30」や、テイラー・スウィフトが再録した「Red (Taylor’s Version)」がCDで発売されたことだった。

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