選手村の食事に苦情噴出 質や品ぞろえに不満、ロボットにも限界?

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メディアセンターでロボットによる配膳システムが稼働する様子を撮影する利用者ら/Rebecca Wright/CNN

メディアセンターでロボットによる配膳システムが稼働する様子を撮影する利用者ら/Rebecca Wright/CNN

(CNN) 北京オリンピックの選手や関係者が滞在する「バブル」内で、選手や関係者から食事に対する不満が噴出している。メインメディアセンター(MMC)などの食堂で食べられる食事の質の悪さやバラエティーの乏しさ、健康的なメニューの少なさをSNSで訴える投稿も相次いだ。

あるホテルの関係者はCNNの取材に対し、自分たちが運営するレストランの食事は「ひどすぎる」と打ち明けた。

新鮮な果物はほとんど見つからず、バブルの外から軽食や温かい食事を届けてもらうこともできない。MMCにある唯一の売店で売っているのは質の悪い軽食や少数の洗面用品、中国のビールばかり。棚が半分空になっていることもある。

メディアセンター唯一の売店でも商品の供給量は限られているのが実情だ//Rebecca Wright/CNN
メディアセンター唯一の売店でも商品の供給量は限られているのが実情だ//Rebecca Wright/CNN

パンデミック前に北京を訪れたことのある人は、素晴らしいグルメで名高い都市にいながら、あまりに選択肢が少ないと嘆いていた。

MMCで注目を集めたロボットが稼働するレストランは、SNSのために動画を撮影する人たちで混雑することも多く、食事が出るまでに40分かかることもあると告げられる。

ロボットを駆使した配膳システムは、天井からつり下げられた容器を通じて食事の載った皿が下りてくる仕組みだが、それ以外の部分は未来型とはほど遠い。レジで使用できるのは現金かクレジットカードのみ。ロボットが調理した冷めかけた餃子をスタッフが手渡しで配膳する店もある。

ロボットカクテルバーは閉まっていることも多く、マシンが材料を切らしてスタッフが昔ながらのやり方でドリンクを作っていたことも何度かあった。

バブル内で悪評を免れているのは、シャングリラホテルのディナービュッフェやマルコポーロホテルのレストランくらいだが、そうした食事はそれなりの対価を伴う。シャングリラホテルのビュッフェは1人あたり60ドル(約6900円)以上する。

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