北京五輪、厳格なコロナ対策と向き合う選手たち

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北京五輪開幕を控え防護服姿で会場入りした人々/Anton Novoderezhkin/TASS/Getty Images

北京五輪開幕を控え防護服姿で会場入りした人々/Anton Novoderezhkin/TASS/Getty Images

香港(CNN) 新型コロナウイルス対策で外部から完全に隔絶された「バブル」、何週間も続く隔離生活、単調な食事。北京五輪でそんな現実と向き合って、精神的に追い込まれたり、反撃に出たりする選手もいる。

男子アイスホッケーのフィンランド代表、マルコ・アンティラ選手は2週間以上前の検査で陽性反応を示し、それ以来ずっと隔離状態に置かれている。

チームを率いるユッカ・ヤロネン監督は6日の記者会見で、本人は至って元気だと主張。中国が同選手の「人権を尊重していない」と非難した。チームドクターも、同選手はすでにほかの人にうつす状態ではないとの見方を示しているという。

これに対して中国外務省の報道官は7日、厳しい管理は感染リスクをできるだけ抑えて、大会を計画通り、安全かつ円滑に運営するとともに、関係者と市民全員の健康を守ることが目的だと主張した。

北京で8日午前までに陽性反応を示した選手は159人。大会関係者はこれまでに約393人が、到着時や連日の検査で陽性判定を受けた。中国の定めたルールで、陽性者は24時間以上の間隔を置いた検査が2回続けて陰性となるまで、指定の施設に隔離される。

バブルの中では、世界各国から集まった選手や報道関係者ら1万人あまりが暮らし、市民とは一切接触せずに約180キロも離れた会場との間を行き来する。数千人のボランティアやスタッフがこれを支えている。

新型コロナウイルス感染症のパンデミック(世界的大流行)が重大局面を迎えるなかで、大きな流行を起こさずに五輪をやり抜くことができるかどうかは、中国にとって大問題だ。昨年夏の東京五輪にはなかった、感染力の強いオミクロン株の登場も、問題を複雑にしている。

一方で、母国と異なる厳格なルールに違和感を覚える選手や、そのために五輪への夢を絶たれた選手もいる。

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